ゴツかわいいかどうかはおいといて

自動車関連の技術者向けのサイトを読んでいたら、こんな記事がありました。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/EVENT/20060307/114314/
・・・会員登録してログインしないと最後まで読めない様なので抜粋

「欧州仕様と日本仕様との違いは,リアの足回りとパワー・ステアリングにある。欧州では高速走行が多いことから,リアにスタビライザを標準装備したほか,リア・サスペンションに非線形ばねを採用して足回りを強化した。パワー・ステアリングについては,日本が電動式を採用したのに対し,欧州ではステアリングの操作が重くなる油圧式を採用したという。」

この記事のスタビライザのあたりを読んで「へーそうなんだやっぱりヨーロッパは高速道路での長距離走行が多いもんね」とオイラなんかは思います。
さて、これと同じ内容の記事を例えばNA○Iだのカー○ラだのが掲載すると、おそらくこんな一文が追加されることでしょう。
「欧州仕様では装備されているスタビライザが日本仕様では省略されているのは明らかにコストダウン・手抜きであり、国産車メーカーの姿勢には疑問を感じる」
この文章はオイラが勝手に考えたんですが、似たようなパターンを先代ヴィッツや現行マーチで見た事があります。こういう表現だとなんだか国産車メーカーがすごく悪い事やって儲けてるように思えますよね。
「使用する地域の交通状況によって設計・仕様を変える」ことが良心によるものかコストダウンや手抜きによるものなのかはメーカーにしかわからないことです。どう思うかは記事を読んだ人それぞれな訳ですな。オイラとしては、自国ではエアコンがオプションな素グレードが売れ筋の「国民的大衆車」なのに、ヨーロッパでは誰も買わないガソリンATフル装備仕様を人件費の安いアフリカあたりで作って欧州車崇拝の黄色いサルにボッタクリ価格で売りつけとけ、って感じの某ドイツメーカーあたりもどうかと思うし、「欧州車が良く故障するのは日本が高温多湿で渋滞が多いからだ」って日本で売ってんだから日本の気候のせいにされてもねえ、それこそ手抜きなんじゃないのって思いますけどね。
まあ、どう思うかは人それぞれですが、変な雑誌に惑わされて勘違いしないようにしたいものです。