最近ネット通販で買ったもの その3

・「超クルマはかくしてつくられる」2310円「クルマの神様」1470円共に福野礼一郎著　送料無料　楽天ブックスより購入
福野氏の本といえば「極上中古車を作る方法」がオイラの愛読書でして、この「超〜」もカー○ラに連載してたときから気になってたんですけど、値段が結構高いので買う決心が付かなかったのよね。で、楽天の期間限定ポイントが残り期限わずかだったんで、どうせ送料無料だしポイント捨てるぐらいなら、と勢いで購入したわけです。楽天の思うツボですな。
一応オイラは腐っても製造業の機械技術系社員なので、様々な部品をどんな工場でどういう方法で作ってるのかは非常に興味が有ります。んで、中身をじっくり読んでいると、なにやら難しい事を書いてるようで、あんまり中身が無いというか、薄味。いくらカー○ラの取材だからといって重要な企業秘密の部分は公開してもらえないでしょうし、多分福野氏は技術系というか理系の人間ではないでしょうから、3流エンジニアのオイラでも記事の細かいところで「なんだこりゃ？」な部分は結構有ったんで、本職の自動車系エンジニアの人たちが読んだら「本当にわかって書いてるのかしら」てなところでしょう。
まあ連載している本が
「欧州かぶれの　欧州かぶれによる　欧州かぶれのための自動車雑誌」
なわけですから、いくら世界に誇る日本の工場を紹介したところで、カー○ラ購買層の人たちはヨーロッパブランドマンセーでしょうからねえ。彼らが知ってるのはせいぜい名前が売れてる天童木工くらいのもんでしょう。最近新しくまた連載が始まって「ネジ」の話をやってましたけど、果たして何人が理解して読んでいることやら。ブランドにこだわる人が、ネジのブランドまでこだわってるとしたらたいしたもんですけどね。
とはいえ、この本、読み物としては広く浅く十分楽しめましたのでとりあえず満足。

いっぽう、久々の評論記事が満載の「クルマの神様」なんだけど、「三菱iは駆動方式がFFと４WD」みたいに誤植は多いし、「内装が良い」とか言ってる割には内装の写真が無かったり、意味も無く見開きの写真が多かったり、別の人が評論書いてる部分もあって、なんだか期待はずれというか正直買って損した。「評価軸がしっかりしていて車種メーカーによるぶれが無い」のがこの人の評論だと思ってよく読んでたけど、最近はそうでもないみたい。結局そこらの自動車評論家と同類なのでしょうか。評論以外の本は面白く読めるのになあ。
結局、「立ち読みして面白そうだったら買う」というのが出来ないのがネット通販のつらいところ。「クルマの神様」も次号が出たら立ち読みして、買うに値するか調べてからにしないとなあ。