ヒトゴトとは思えないヒトゴト

midget2006-08-30

電線を作っている会社で働いているオイラですが、新聞記事によると、最近電線の盗難事件が増えているそうです。いろいろと中国で盛り上がってるおかげで、銅の相場がオイラが入社した10年前はトン当たり30万円程度だったのに、現在は100万円近くになっているみたい。写真の銅コイルは1個5トンなので約500万円。宝の山なんだけど持って帰るには4トントラックじゃ無理なんだよなあ。
ところで、材料の値段が2倍になったところで、工業製品の値段は2倍にはなりません。というか、お客さんが買ってくれません。しょうがないので増えたコストは設計、人、設備等の効率化によって吸収して、さらに儲けも出さなければならない。そのためにどのメーカーの技術屋さんも頑張って働いているわけです。というわけでニゲン社あたりの雑誌の提灯記事を鵜呑みにして「安物の部品をつかっている国産車と違って、ドイツ車は見えないところにコストがかかっている」とか語ってる馬鹿は大抵文系の人だと思うんですよね。製造業に携わってる人は絶対そんなこと言わないよなあ。
そういえば某県の高専で殺人事件があったそうですね。高専卒業生のオイラからすると、「高専って田舎の学校でのんきに5年間を過ごす」という事件なんてものとは無縁なイメージなのでちょっと驚きました。亡くなられた学生さんのご冥福をお祈りし、一刻も早く犯人が捕まって欲しいと思います。
高専といえば、この景気が良くなってきて求人が随分増えているそうです。企業側からしたら短大卒の給料で大卒並みに働く高専卒はさぞかし美味しいのでしょう。オイラが就職活動してた時代はバブル崩壊後。大変だったよなあ・・もう11年か・・・